私はパニック障害を持っています。パニック障害とは、突然、激しい不安に襲われ、息切れやめまいなどの発作が起きる、心の疾患です。
私は、一度、人前で倒れる経験をしてから、電車やバスに乗ることがこわくなってしまいました。
今は、しっかりと準備を整えれば、電車やバスにも乗れます。
パニック障害の私が電車やバスに乗るときに気をつけていることは…
- 混み合う時間帯は避けること
- 電車やバスの予定、自分の行動の予定をメモしておくこと
- 前日にしっかりと睡眠をとること
- 必ず、水を持っておくこと
今日はこれについてお話しします。
混み合う時間は避けること
私は、電車やバスが苦手で、人混みが苦手です。パニック障害を持っていて、人混みが苦手、人混みは発作が起きやすいという人も多いでしょう。
できるだけ、混み合う時間は避けます。通勤・通学ラッシュ、帰宅ラッシュは避けたいですね。
私は、9時半~15時くらいを目安に行動しています。(私の住んでいる地域は、15時頃になるとバスの中が小学生でいっぱい)
混み合う時間を避け、電車やバスの中で座ることができれば、立っているよりも落ち着くことができるでしょう。
電車やバスの予定、自分の行動の予定をメモしておくこと
電車やバスに乗る時間を決めたら、すべてメモをします。
私はいつもこんなふうに書いています。(もちろんスマホでもOK)

電車やバスの時間をすべてメモし、乗り換えの待ち時間にやることもメモします。
到着時間が分からない(先が見えない)と不安になりますが、到着時間が分かると、目標が見えて
「あと、○分で到着する。大丈夫。大丈夫。」
と思えます。
- パン屋さん
- ローソン
- トイレ
↑これは、書く必要はないかもしれないのですが…(笑)
私は、早くバス停についてしまうと、ドキドキして、そわそわして、気分が悪くなってきます。
なるべく、ギリギリにバス停に行くために、待ち時間内にできることを考えて、予定を入れます。
前日にしっかりと睡眠をとること
これは言うまでもないかもしれません。
私は、寝不足だと発作が起きやすくなります。「眠れなかった」ということも不安材料になるからでしょう。
前日、緊張して眠れないという人もいるかもしれません。そういうときは、眠れなくても良いので、目をつぶって布団に入っているだけでも休まります。
前日は、できるだけゆっくり休んで、翌日に備えます。
必ず、水を持っておくこと
電車やバスを乗るときに限ったことではないのですが、私は、常に、水を持っています。

電車やバスで、閉鎖的な空間にいると、どうしても苦しくなるときがあります。
そういうときは、水を一口飲むと、意外と、すっと落ち着くことがあります。
なんだか、そわそわしてきたら、水を一口飲んで、深呼吸してみましょう。私はいつもその方法で落ち着きを取り戻します。
「なんか乗れそう」気分が前向きなときに挑戦してみる
私は、パニック障害を発症した頃(2013年4月)は、電車やバスにまったく乗れなくなりました。
でも、6年半経った今では、パニック障害とうまく付き合いながら、電車やバスに乗ることができています。
私は
- 「こわい…」
- 「無理かもしれない…」
と思っているときは、絶対に乗りませんでした。予定があってもキャンセルしました…。
「無理だ」と思っているときは、たぶん「無理」だからです。
でも
- 「今日は体調が良いし、行けるかも…」
- 「なんか乗れそうな気がする…」
- 「挑戦してみようかな…」
と少しでも気持ちが前に向いているときには、乗ってみます。
根拠のない自信でも良いんです!そういうときってありませんか…?(笑)なんか行けそうな気がするんです。
そしたら
「あれ…?何がこわかったんだろう…。なあーんだ、私、できるじゃん!」
と思えます。
とはいえ、具合いが悪くなるときもあります。そんなときは
- 「今日は寝不足だったしな!仕方ない!」
- 「あっ、風邪っぽいし!元気なときなら大丈夫だ!」
- 「隣りに座っていた人の香水がきつかったからだ!運が悪かったな!」
と、何かのせいにしてしまいましょう!(笑)また、できそうなときにやってみれば良いんです。
自分のペースでゆっくり前に進んでいこう
私の考える「理想と現実」がこちら。


私のようにバスや電車に乗ることが苦手な人は、バスや電車に乗れなくても、バス停や駅に行くだけでも、すごく大きな一歩です。
私のように会食恐怖症で食事の場が苦手な人は、一口も食べられなくても、食事の場に行けなくても、食事の場に行こうとお出かけの準備をするだけでも、すごく大きな一歩です。
一気に元気になることは難しいです。でも、小さな一歩を積み重ねて、元気な状態に向かっていくことはできます。
私は、6年半、少しずつ、少しずつ、前に進んできました。一緒に、少しずつでも前を向いていけたら良いですね!
読んでいただき、ありがとうございました。