テープ起こし

私が大切にしていること【クライアントさんにあわせた起こし方】

私は、テープ起こしのお仕事をはじめて、4年目になります。

講座を受けたり、資格を取ったりはしていませんが、お仕事でテープ起こしを経験させていただく中で、たくさんの学びがあります。

今回の記事では、テープ起こしをする際に、私が大切にしていることを紹介します。

私は、クライアントさんと直接契約でお仕事をしています。その際に、大切にしていることです。

テープ起こしの会社に登録している方は、仕様書が第一だと思うので、参考にならないと思いますが、ご了承ください。

基本的な書き起こし方

基本的な書き起こし方は、こちら。

  • 「素起こし」・・・一言一句、すべて書き起こすこと
  • 「ケバ取り」・・・意味のない相槌や、言い間違い、無意味な口癖などを削除して書き起こすこと
  • 「整文」・・・助詞の補充、ら抜き言葉の訂正、です・ます調に整えるなど、読みやすい文章に書き起こすこと

「素起こし」「ケバ取り」は、書き起こし方が明確なので、クライアントさんがそのような書き起こしをご希望されるときは、迷わず、その書き起こし方で起こします。

まずはじめに、必ずクライアントさんに聞くこと

私は、「整文」でご依頼を頂いたときに、まずはじめに…

テープ起こししたものが、どのように使われるのか

を聞くようにしています。

  • 書籍作成のための起こし
  • 議事録のための記録用
  • インタビュー記事作成のための起こし

など、テープ起こしの使用用途は、クライアントさんによって様々です。

これを聞くことで、「どのような書き起こしをしたら、クライアントさんが使いやすいか」を考えることができます。

そして、「こういう起こしはどうですか?」とクライアントさんに提案することができます。

使用用途にあわせた書き起こしをすること

具体的な例を挙げて説明をします。

例えば…

  • インタビュー記事作成のためのテープ起こし
  • インタビューをした人=記事作成をする人
  • 質問者の言葉は、簡潔に起こし、雑談はカット
  • 回答者の言葉は、その人の雰囲気を残す

という条件があったとしましょう。

次のようなインタビューがあったとします

Q:この前のインタビュー記事を拝見したのですが、山田さんってコーヒーがお好きなんですね。私もコーヒーが好きで、ここに来る前に、カフェでコーヒーを飲んできたんですけど。山田さんはどんなコーヒーが好きですか?

A:うーん……。難しいなあ。何かなあ……。あっ、この前、○○屋のエスプレッソを飲んだんだけど、あれはおいしかったなあ。豆の香りがすごく良くて。

以下の条件から…

  • インタビューをした人=記事作成をする人 ⇒ インタビューをした人に関する雑談はカットしても大丈夫(自分のことだから分かる)
  • 回答者の言葉は、その人の雰囲気を残す  ⇒ 文章にしたときに読みやすいように、語順の変更や、ケバ取り

まずは不要な部分をカット

Q:この前のインタビュー記事を拝見したのですが、山田さんってコーヒーがお好きなんですね。私もコーヒーが好きで、ここに来る前に、カフェでコーヒーを飲んできたんですけど。山田さんはどんなコーヒーが好きですか?

A:うーん……。難しいなあ。何かなあ……。あっ、この前、○○屋のエスプレッソを飲んだんだけど、あれはおいしかったなあ。豆の香りがすごく良くて。

質問者の情報の部分はカットし、回答者の悩んでいる雰囲気は残しつつ、ケバ取りをし、起こします。

読みやすいように語順の変更

Q:先日のインタビュー記事を拝見したのですが、山田さんはコーヒーがお好きなんですね。どんなコーヒーがお好きですか?

A:うーん……。難しいなあ。この前、○○屋のエスプレッソを飲んだんだけど、豆の香りがすごく良くて、おいしかったなあ。

最初のインタビューと比べると、簡潔になり、とても読みやすくなったと思います。

記事を作成する際に、余計な部分がない起こしのほうが使いやすいということもあるので、私はクライアントさんと相談をして

このように起こすと「記事を作成する際に使いやすいだろうな」と思うような起こしを心がけています。

最後に…

どんなお仕事でも、クライアントさんのことを考えることは、とても大切だと思います。

私は、はじめてのクライアントさんには「こんなふうに起こすのはどうですか?」と提案し、相談し、お仕事に取りかかるようにしています。

今回、記事で紹介したのは、一例でしかありません。これが正しいとも限りません。

クライアントさんと丁寧なやりとりをしながら、クライアントさん一人一人にあわせた書き起こしができると良いなと思っています。

読んでいただき、ありがとうございました。